千葉市内で初となる水田の営農型太陽光発電設備を運転開始

TNクロス株式会社

 TNクロス株式会社(以下、当社)は、千葉市内で初となる水田の営農型太陽光発電設備(以下、本設備)を若葉区下田町に設置し、2025年5月30日から運転開始します。

1. 営農型太陽光発電設備の概要

 発電設備容量:49.5kW(AC)/79.2kWp(DC)
 所在地   :千葉市若葉区下田町
 土地面積  :5,979㎡(うち、設置面積1,361.25㎡)
 営農者   :石橋農園
 収穫物   :米    


(2024年5月撮影)



(2024年9月撮影)

2.サービス概要

 今回、株式会社クリーンエナジーコネクト(本社:東京都千代田区、代表取締役:内田鉄平)のバーチャルPPAサービスにより、本設備で発電された電気から環境価値が分離されます。電気は卸電力取引所に販売され、環境価値は千葉市営農型太陽光発電モデル事業検討協議会(会長:倉阪秀史(以下、本協議会))の構成員である国立大学法人千葉大学(本部:千葉県千葉市、学長:横手幸太郎)に向けて試験的に提供されます。



本サービスのスキーム図

なお、本設備による電気は、2025年9月以降に千葉市の脱炭素先行地域事業の一環として、千葉市内の公共施設へ供給される予定です。
(参考)バーチャルPPAサービスについて
バーチャルPPA(Virtual Power Purchase Agreement)サービスとは、実際の電力供給とは切り離して、再生可能エネルギーの環境価値のみを取引するものです。既存の電力供給契約を変更することなく、再生可能エネルギーへの移行をすすめることができます。

3. スケジュール

 令和4年度 地盤調査・電気の供給先検討
 令和5年度 架台・発電装置の設置
 令和6年度 米の栽培実証等
 令和7年度 米の栽培実証、電気の供給実施

4. (参考)千葉市営農型太陽光発電モデル事業検討協議会

 本協議会は、水稲経営と営農型太陽光発電事業を組み合わせた持続可能な農業経営モデル構築を目的として、営農型太陽光発電設備下に適した水稲の品種、栽培体系等の検討を行うとともに、市内水田地に適した営農型太陽光発電設備の設備設計、強度設計等を取りまとめ、発電した電気を地域で利用するモデルの検討を実施します。
 当社は、本設備を農林水産省の令和5年度みどりの食料システム戦略推進交付金(地域循環型エネルギーシステム構築)を活用して設置しました。
<構成員>
千葉大学大学院社会科学研究院 倉阪秀史教授、TNクロス株式会社、石橋農園、千葉エコ・エネルギー株式会社、株式会社つなぐファーム  ほか

● 本件に関するお問い合わせ先

TNクロス株式会社

Tel:03-6259-1686

ニュースリリースに記載している情報は、発表日時点のものです。